Exomania - エキゾマニア 「Exomania」とは、今居る場所とは異なる「exotic」な場所へと「mania」熱狂的に移動を続ける行動に当ててみた造語である。
車での家族旅行で目的地から電車に乗って一人で帰ってきたりと、移動という行為に対する欲や、「異なる場所」に辿り着くという行為への憧れが子供の頃から少なからずあったのかもしれない。
高校を出てから、アメリカの大学で報道写真を学ぶことを目論み渡米した。滞在時、陸路を使い様々な場所を訪ねた。また、航空路線のハブが多くある現地から南米やヨーロッパ、アフリカ大陸にも足を踏み入れた。
それらの熱狂的な行為は、全て「写真機」を使い「見たもの」を光を以って留める行為が目的だったのだろうと思う。
“Standing on a street corner waiting for no one is power.” Gregory Corso.
「街角に立って何も待っていないことが力だ。」グレゴリー・コーソ
ここにある「写真」は、いわゆる旅風景写真ではなく、熱や風、光と匂いを感じ路傍に立っていた私自身の投影像である。