2006年
3/31
いつもの会社。昼食は松屋で豚丼280円。17:30過ぎダッシュで会社を出る。品川18:11羽田行き京急20分。空港では手続きがアメリカへの国際線よりも多いけど丁寧。アメリカ空港職員のぞんざいさをどうにかして欲しい。ボディチェック後レストラン街へ。ビニルパックでチンのやきとりとビールで560円。搭乗デッキには高校生かな沖縄のスポーツチーム。飛行機に乗る前に乗客用の新聞を見つけて「おっ!」というも沖縄の新聞ではないと知ると手に取りもしない。独立性。教育が届いている。チベットを思い出す。
4/1
初の南国。昨晩は緩い空気に迎えられて泡盛で再会。ゆっくり起きてから本島南部に向かう。途中の看板は、神山女性教室「洋裁・着付け・生花・英語」。最後の「英語」に自分が今何処にいるかを教えてくれる。ソーキそば。ドラゴンにて、オリジナルそば。ソーキ、てびち入り。付け合わせのモズクもおいしいが、お店の人との会話もおいしい。セットで650円。
通る風、やわらかい光。
平和祈念館。最近建て直されたそうだ。いろいろ凝った内容、情報、ジオラマも、一番はっとさせられたのは全てを見終わった後に眼前に広がる紺碧の海。つまり最後に細い廊下を歩かされて先に見えるのは眩しく輝く水平線だったのだ。無言の内に「未来」という想像を即物的に提示された。ただそこにある光なのに涙を誘われる。
その後資料室で師匠は作品に使えるだろうとのビデオ探し。自分は図書室であちこちの村史をめくる。具志頭村史。1945年4月1日米軍上陸。「うりずん」の季節。多くの家が一家まるまる根こそぎ消えたので歴史にも残らない数字が多いとのこと。
その後健児の塔裏にて撮影。岩場が引き潮にて現れそこを歩く。
4/2
起床。8AM過ぎ。頭痛。雨。師匠のレシートなどの事務処理をExcelにて行う。お昼近くに出発。Sports
Depotにて岩場用のグローブなどを調達。隣の食堂で煮付け定食。師匠は中身汁。中身とは内蔵。しかし本当に東京の普通
の食い物は不味い。
糸満に向かう。雨は止みかけ雲は低い。具志川城趾裏を降りてまさに撮り始めようとした時に降り始める。巨岩の下で雨宿りをするも止む気配無し。こんな岩の下にも砲弾を避けて人が集まったのかと想像してしまう。ガマ(洞窟)は大小あるがどれを見てもそんな思いは拭いきれない。
撮影は諦めて車に戻る。ここ近辺の名物、ニンジン畑をうろうろスポット探し。雨は一向に止まず結局那覇に戻る。5PM近い。アパートにて久々の畳に疲れて横になる。実はこの時点で何か変なウィルスが入っていたらしい。テレビからは藤田嗣治の特集。戦時中は戦争画を描いていた藤田が今回の沖縄のテーマとダブっている事に二人で驚愕。藤田の崖はサイパンだったがこれも撮らねばか、という話も出るも自分は熱で朦朧。少し寝る。晩飯。だいこんの花。師匠の娘さん、光ちゃんと三人で歩いてレストランにいく。帰りにスーパーでユンケルを買う。メールなどを見るが、師匠がiTunesで懐メロを買い始めたので寝る。熱がかなりあるのか。午後10時半過ぎ。光ちゃんが氷嚢を作ってくれた。
4/3
5AMに起床。メール、mixi。熱は下がるがお腹に来た。7:30AMに家を出る。ローソンまで歩いてそこからタクシー。とまりん。舟代は往復5,040円。舟は出航ギリギリまで待ったら客室は入る所無し。デッキにて過ごす。
光。浮かぶ雲。飛沫。青い空。
途中、渡名喜島に寄る。多くの乗客が降りる。何があるのか村役場で働く人が着るような田舎くさいスーツ姿の一段がやはり同じようなスーツを着た赤ら顔の一団に握手で迎えられる。出港。デッキに座る自分の携帯にメールが入る。海原でも電波が届くのか、船にアンテナが付いているのか。後部デッキに座っているとエンジン音で頭がぼうっとしてくる。島近くの海はエメラルドグリーン。海は穏やか。気温が上がってきた。12時近い。もうすぐ久米島だ。
上陸。喜八でフーチャンプル定食。泡盛の瓶がごろごろしていてそそられるがドライバーの私は我慢。タチジャミへ直行。上から崩れて来ているのか埋葬後の壷からされこうべが。撮影夕刻まで。途中師匠は海沿いに歩いてミーフーガへ。自分は駐車場に戻って車を取り合流。カメラ担いで岩場を歩くので少し心配だった。撮影終了後島の北部からまわってイーフビーチへ。チェックイン。入り口にあるお土産コーナーのガラスケースは割れていて、宿は怪しい感じ。シャワーを浴び近所の居酒屋へ。自分は腹が本調子ではない為に食欲なし。本日靴壊れる、レンズ壊れる。
4/4
7:30起床。昨晩の酒が残る。朝食が美味い。これだけでもこの宿のポイント高い。二日酔いのまま出発。再びタチジャミ、天宮城(テングウグスク)裏で撮る。しかしなんでこんなにゴミが多いのだ、久米島。ほぼ全てが対岸の韓国中国台湾から流れているのだが。昼頃には撮影を終える。車に戻り真泊港(まどまりこう)へ。ハテノ浜へはやはり3,500円。出港も不確定なので保留。奥武島(おうじま)へ。途中の道中は車エビの養殖場だらけ。島へ渡る橋上から撮影。水はあくまでも青い。ウミガメ館。バーデハウス。スパに入る事にする。その前に昼食。畳石の前の食堂でオリオン生と車えびフライ定食。大ぶりえび4尾が美味。その後スパへ。深層海洋水露天風呂。塩水なので日光で焼くと肌がべとべとする。人が居らず貸し切り状態。太陽の下デッキで昼寝。極楽。
その後最南端の鳥の口(とりのくち)へ行く。風強し。絶景。とてもではないが撮影へと崖下に降りられない。
地図を眺めて見つけた林道に行く。入り口等道に迷うがなんとか発見。素晴らしい。1月前後にまた来たい。
再びイーフビーチにて今日の宿探し。航空会社系のホテルはやはり高い。結局師匠が以前泊まったホテルマリンテラスへ。普通
に清潔なホテル。
体調はほぼ戻る。
歩いて焼肉レストランへ。バイキング式。車エビ、地鶏を追加注文。オリオンビール、久米仙。その後スナックにて情報収集。
4/5
8:30AM起床。朝食をホテルのレストランにて。10AM過ぎチェックアウト。イーフビーチ強風のなかサンゴ拾い。1時間強。これで首筋と耳を焦がす。汗と砂でべとべと。有田さんの宿題を探しに仲地へ。石垣、赤カワラ屋根、ハイビスカス、を探す。なかなか見つからず結局指定史跡の民家近辺で撮影。給油の後に昼食。出港までぎりぎりの時間。街道沿いのファストフードの様な地場の店。掘建小屋のような外見でちょっと気になっていた。チャリンコで乗り付けた地元の中学生が占領している。タコライス、師匠は久米島そば。タコライス、半分くらいまでは美味。出航まで30分を切る。車を返して乗船。雨が乗船と共に落ちて来る。帰路は渡名喜島に寄らないルートなので3時間強で那覇に着く。出迎えの人がいる港というものを新鮮に感じる。
港からタクシーでアパートへ。シャワー、コインランドリー。刺身をスーパーで買って晩飯にしようという案は流れ、近くの沖縄ソバ・豆腐屋さんで飲み。注文は沖縄時間。師匠が、おおこれは確かこんなものだ!というものを頼んで出て来たものが全く違うものなので面
白かったヒラヤーチー。
帰ってから事務処理をしようとするも疲れと酔いではなかなか進まず。Excel はマックよりもPCの方が使い易いね。
4/6
10AM位に出発が師匠のアメリカ連絡で遅れる。12PMには出発。北谷(ちゃたん)経由。コザを目指す。安保の見える丘はだいぶ変わったらしい。道の駅の建物から基地に向けて監視カメラがあるのが興味深い。そこに辿り着くまでにアメリカ国旗が沢山ある。師匠は、今日は撮らないと言いつつも、撮りに入る。自分は昼飯食えずかなりグロッキー、2PMまで。その後もコザの位
置が分からず、カローラで右往左往。郵便局なんかも寄る。ようやく見つけたコザの食堂でチキンアドボ。何処から来たかアドボ。ベース前の通
りには全世界共通、質屋が並んでいてミシシッピーのビロキシを思い出す。ふらっと入った質屋に昨日壊れたマクロレンズの代替品を探してしまうも値段の付け方がいい加減で訳が分からなくなる。F4レンズ付きが65,000円が、ニコマートボディのみで37,000円。うーむ。
その後、中の町、いわゆるスナック街、を人気の無い昼間にぶらぶら。これは悪くない。歩いても歩いてもスナックだらけ。本当のハイビスカスとプラスティックのハイビスカスが並んである。写
真を沢山とる、真っ昼間に。原色の薄っぺらい看板が並ぶ中、師匠とどうでも良い事を喋りながら歩く、シャッターを切る。
安保の丘に戻る。嘉手納から飛び立つ飛行機撮影に燃えるも失敗。空も曇天。
家に戻り、休んでから有田さんと合流。南西観光ホテルそばの沖縄料理屋。普通によい。皆明朝5:30AM起床の為帰る。いつの間にか寝る。
4/7
朝。雨。7AM頃起きる。天気予報をチェックしながらネット。この様子だと有田さんは朝には撮れない。師匠は迎えに来た有田さんと合流。自分はメール他事務手続き。11AM過ぎに一人でハンドルを握る。北谷近辺にて国旗を撮る。撮影をしたArmy
Surplus Storeで防毒マスク取扱説明書100円を購入。昼食に北谷そば辛味噌入り650円。仕事の電話が東京から入る。車でぐるぐる。いろいろ迷うも読谷村(よみたんそん)の浜に行く事にする。最初の米軍上陸地を狙ったが見逃し、残波岬へ。素晴らしい景観。自然を侮るな。リゾートホテルに白いビーチ。空と海はあくまでも、どこまでも青い。師匠お勧めの真栄田岬(まえだみさき)。スローライフ真栄田。かっこいいマンション。ダイバー多し。5PM頃戻る。事務。車で国際通
りへ。大渋滞。58号線も。結局流すだけで帰る。アパート戻るも7PM。空腹で師匠を待てずにローソンに行きSouthern
Star(オリオンの発泡酒)シックスパックとソーミン(ランチョンミート入り)196円で晩飯。家でひといき。師匠から連絡。9PM頃戻るとの事。しかし10PMになっても連絡ないので一人で追加のメシを食いに初日に訪れた柿兵衛。最終日だえいっ、グルクン唐揚げ、海ぶどう、イラブーチャーの刺身、島らっきょうなんかを瑞穂のイエローと共に嗜む。P.オースター「孤独の発明」を読みながら。
やばいかな「孤独の発明」なんて読みながら1人で居酒屋なんて