故郷とは、誰がいったか遠くに在りて故郷とは
その地に帰ってみてみるともう屋根などなくて
異地と思っていたものへと望郷がつのるのだ
記憶とは、しるしておもうと言うのだそして
写真という仕掛けをつかって憶いを記してみるのだが
出てきたそのぺらぺらした記憶とやらは
あまりにかすんで色もにおいも消えていて
思い痛みがただ増幅されるのみなのだ2002-2005年制年。版画用紙にクロモジェニックプリントとロウ
30cm x 22.5cm。イメージサイズ 5cm x 10cm。
個展、ピクチュラ・ギャラリー (インディアナ、アメリカ
2010.3