先史時代、弥生の頃に伝わった稲作が日本の精神文化を形成したとみる。

五穀豊穣の祈りを捧げる「場」が、「ひもろぎ」ということばに表され、
文化国家の形成とともに「神社」という地図にある「地点」となっていった。

数年前、フィンランドの森をさまようなか、
戦時中にロシア軍によって焼き払われてしまった教会の跡地に遭遇した。
その「場」には、在りし日の教会が、小さな模型で再現されていた。

先人によって何かが見える、何かが宿ると思われたモノや場所を巡って見ている。
また、森の中に一日中居ると何かが見えるような、気がしてくる。
そこにアニミズムという概念を被せ、「点」を繋いでその「場」の光を採集した結果がここにある。


















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